WEB制作の過程では、様々な専門用語が存在しています。
きちんと理解せずに間違えたまま用語を使用してしまうと、相手に意図を正しく伝えることができず、イメージ通りのサイトを制作することができないという事態にも陥ってしまう可能性もあります。
今回の記事ではデザイナーが最低限覚えておきたい実務でよく使うWeb制作用語をご紹介します!
実務でよく使うWeb制作用語
アクセシビリティ
アクセスのしやすさ、近づきやすさを意味します。
Web上では、音声でWebページを読み上げたり、動画に字幕をつけるなど工夫をし、身体の不自由な方でもWebサイトを利用可能な状態にする等、製品やサービスの利用しやすさという意味で使われます。
アーカイブ
コンピュータにおいて、削除してはいけないデータを長期間保存するために、データとファイル作成日時や作成者などの付随するメタデータを関連づけて一体で保存することを意味します。
エビデンス
「根拠」や「証拠」または「裏付け 」という意味合いで使われます。
キャッシュ
表示したWebページで閲覧したデータなどを一時的に保存し、次回表示する際にこのデータを使って、素早く表示する機能のことです。
キャッシュがたまっていると、古いデータを閲覧することになったり、スマートフォンの動作が重くなる原因になるため、注意です。
クラウド
ファイルを自分のコンピューターではなく、インターネット上に保存するサービスのことです。
インターネットに繋げば、自宅や会社、外出先など様々な環境でデータを閲覧、編集することが可能になります。
コーディング
プログラミング言語を使用して、コンピューターが処理するためのソースコード(プログラム)を作成することです。
Webデザイナーが行なう可能性があるコーディングは、Webページを作成する際にHTMLやCSS等を使って、デザインをブラウザ上に表示できるページに変換する作業があります。
サーバー
Webサーバーとも呼ばれることが多く、Webサイトを表示するために必要なデータをWebブラウザーに送ってくれるシステムのことです。
共有サーバーや専用サーバー、仮装専用サーバー(VPS)等があります。
テキストエディター
テキストファイルを作成したり、編集するためのツールです。
ドメイン
インターネット上の住所のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用されます。独自ドメインを取得すると、そのドメインを使ったメールアドレスを作成でき、WebサイトのURLとメールアドレスに一貫性を持たせることで信頼感にも繋がります。
入稿
デザインデータを印刷会社に渡すことを意味します。
バックエンド
ユーザーや他のシステムから見えないところで、データの処理や保存などを行うことです。
プログラミング言語を用いて、データベースの管理システム等を行なっていることがこれにあたります。逆にユーザー等と直接やり取りをすることを「フロントエンド」と呼びます。
バナー
Webサイト上に表示される広告画像のことです。
クリックしてもらうことで、目的のリンク先へ誘導することがこのバナーの効果になります。
プライオリティ
物事の優先度・優先順位のことを意味します。
業務を同時にいくつも抱えている場合等に、重要度の高いものや最初に取りかかる必要があるもののことを指して「プライオリティが高い」のような使われ方をします。
フレームワーク
Webサイトやアプリケーション、システムを開発するのに、必要な機能、素材を予め何パターンか用意した骨組みのことを意味します。
フロントエンド
ユーザーや他のシステムと直接データのやり取りを行うことです。
フロントエンドからのデータ入力や指示などを受けて、ユーザーから直接見えないところでデータの処理や保存、処理結果の出力などを行うことを「バックエンド」と呼びます。
ペルソナ
サービスや商品を使用する典型的なユーザーを表すために作成する仮想的な人物像のことです。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
ユーザビリティ
ユーザーが感じる使いやすさや使い勝手の良さを意味します。Webサイトを訪れたユーザーがストレスを感じることなく、目的を達成してもらえるのが優れたユーザビリティということになります。
リダイレクト
Webにおいてのリダイレクトとは、Webサイトの閲覧において指定したWebページから自動的に他のWebページに転送されることを意味します。
通常はWebページのURLが変わったときに、元のURLから新しいURLへ誘導する際に用いられます。
CMS
コンテンツを管理するためのシステムのことです。
HTMLやCSS等のプログラミングの知識がなくても、文章や画像を指定するだけで、
予め用意されたテンプレートをベースにしてWebサイトを作成することができます。
CMSには様々なものがありますが、中でもWordPressが有名です。
CSS
スタイルシートとも呼ばれ、Webページのデザインやレイアウトなど、見栄え、スタイルを指定するための言語です。
HTMLがWebページ内の各要素の意味や情報構造を定義するのに対して、CSSではそれらをどのように装飾するかを指定してます。
FTP
自分のコンピューター内にあるファイルを他の人も閲覧できるように、Webサーバーにアップロードするための仕組みのことです。
この通信をコンピューターが認識できないと、サーバーとクライアント(利用者のPC)間でのファイルの送受信ができません。
HTML
Webページを制作するためのマークアップ言語を意味します。
Web制作では、Webサイト上に表示をしたい文章や写真などの情報に対し、HTMLという言葉で、コンピューターに文章構成を指示することで表示が可能になります。
IPアドレス
インターネットでメールの送受信を行う際の、データの送信元や送信先を識別するために使われる番号のことです。
ネットワーク上でデータを送受信する際、通信相手を指定するために使われています。
Javascript
HTMLやCSSと組み合わせて、Webページに動きを付けることができる言語のことです。
アニメーションや動きを加えたりして、様々な効果を生み出すことができます。
jQuery
JavaScriptコードをより容易に記述できるようにするために設計されたJavaScriptライブラリのことです。Web上に一般公開されており、自身のホームページからこのライブラリを読み込むことによって、用意されているプログラムを簡単に利用することが可能です。
LP
検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。
ネット広告をクリックした際のジャンプ先のページとして設置されることが多く、
提供するサービスを紹介するために特化されるのが一般的です。
SNS
Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)と呼ばれ、
登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのことを指します。
最近では、FacebookやTwitter、Instagram、Tiktokなどが有名です。
SSL
Webサイトとそのサイトを閲覧しているユーザとのやり取り(通信)を暗号化するための仕組みのことです。
インターネット上で個人情報やクレジットカード情報などをやりとりする場合は、特にこの方式を利用することが推奨されています。
世界的にSSL化を推進する動きは急速に進んでおり、最近のホームページ制作においてはSSLが標準になってきています。
UI
ユーザー(利用者)と製品やサービスとのインターフェース(接点)全てのことを意味します。
Webサイトでいうと、サイトの見た目や、使いやすさのことを指します。
ユーザーが目にする外観部分(フォント、画像、ボタン)は全てこちらに含まれます。
UX
ユーザー(利用者)が、ひとつの製品やサービスを通じて得られる体験の全てを指します。
UIが”外観部分”であったのに対し、UXは物・サービスによって得られる体験、抱く感情のことになります。
Webサイトでいうと、サイトが見やすい・商品がスムーズに購入できる・文字が見やすいといったものなど、全てUXに含まれます。
まとめ
いかがでしたか??
デザイナーが最低限覚えておきたい実務でよく使うWeb制作用語集について、ご紹介しました。
制作をスムーズに進めていくためにこれらは是非覚えておきたい単語です。
Web業界は特に成長や移り変わりが早い業界ですので、常にアンテナを張って最新のものをキャッチするように心掛けていきましょう!